2022 年 14 巻 3 号 p. 250-258
近年,非金属材料補綴装置の保険収載が進み,歯科金属アレルギーが原因として疑われる皮膚粘膜疾患患者に対し,負担の少ない金属補綴装置の除去置換療法が可能となった.金属除去置換療法による皮膚粘膜症状軽快の報告は多いが,金属除去置換処置で皮膚粘膜症状の軽快,消退が認められなかった患者も存在する.原因はさまざまに想定し得るが,検査,診断,立案した治療方針に問題がある可能性も考えられる.本報告は2016年の日本補綴歯科学会雑誌における総説「歯科金属アレルギーの現状と展望」を補完,または再確認する形で,検査,診断,治療方針や他科連携について提案する.