2022 年 14 巻 4 号 p. 351-356
咬合器を使った間接法からCAD/CAMシステムで補綴装置をつくることが一般的になりつつある.しかし,どのような補綴装置が機能的に優れているのか的確に答えることは難しい.実証するには,動的な咬合接触や下顎頭の動態など見えないものを「観る・診る」手段が必要であり,「顎運動」はその一つとなり得る.
顎運動と顎口腔の形態を収集・統合・解析することで「顎運動」をできるだけ具体化,標準化する必要がある.今回は,顎機能の検査・診断および補綴装置の設計・製作を可能とする「次世代歯科用CAD/CAMシステム」の現状を紹介し,Digital dentistry時代における「顎運動」の必要性について解説する.