日本補綴歯科学会誌
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◆企画:令和3年度西関東・東関東支部合同学術大会/生涯学習公開セミナー 「Digital dentistry時代における「顎運動」の必要性」
Digital dentistry時代における「顎運動」の必要性
―顎運動の可視化・数値化によって進化する補綴臨床の実際―
杉元 敬弘重本 修伺松本 勝利小川 匠
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2022 年 14 巻 4 号 p. 357-362

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抄録

 現代の歯科医療の進歩を牽引するデジタル技術による歯科医療,いわゆるデジタルデンティストリーは,歯科医療技術の向上だけでなく,それらのあり方を変革しつつある.しかし,顎運動に関連する臨床術式は術者の経験や技術に頼っている主観的な部分が多く,デジタルワークフローに反映させることは非常に難しい.そのためには顎口腔の形態と機能をデジタル化し,統合・解析することで顎運動についてできるだけ可視化・標準化し,「Science」と「Art」の両立を目指す必要がある.今回は顎運動のデジタル情報によって,日々の補綴臨床の試行錯誤的な部分の効率化と治療法のシステム化,簡素化を目指した取り組みについて説明したい.

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© 2022 公益社団法人日本補綴歯科学会
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