日本補綴歯科学会誌
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◆企画:令和3年度関西支部学術大会/公開症例検討会 「様々な欠損形態に対するアプローチを考える −少数歯欠損(前歯部欠損を例に)」
側切歯欠損に対するブリッジ治療の選択肢
〜全部被覆型カンチレバーブリッジの再考察〜
畔堂 佑樹
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2023 年 15 巻 1 号 p. 43-49

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抄録

 少数歯欠損に対する補綴歯科治療として固定性部分床義歯(fixed partial denture:以下ブリッジ)は長年多く用いられ,とくに支台歯が生活歯のブリッジは長期的に安定した予後が報告されている.一方,支台歯を多く削合する従来型のブリッジは,昨今のMID(minimal intervention dentistry)の考えから,疑問視されつつある.インプラントおよび接着ブリッジがMIDの観点から推奨され,支台歯数の少ないカンチレバーブリッジも状況に応じて選択されることもある.本稿ではカンチレバーブリッジにおいて考慮するべき要点を文献や模型上の考察をもとに整理した.

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© 2023 公益社団法人日本補綴歯科学会
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