2023 年 15 巻 4 号 p. 603-606
症例の概要:患者は60歳の女性.歯の動揺による咀嚼困難および上顎正中離開による審美不良が主訴であった.下顎に固定性のハイブリッド型コンポジットレジン前装ブリッジを,上顎に内冠および外冠に金合金を使用し,前装材としてハイブリッド型コンポジットレジンを使用した可撤性ブリッジによる補綴を行った.
考察:審美性および機能性を両立するため,ハイブリッド型コンポジットレジン前装ブリッジと可撤性ブリッジを装着することで,審美性と咬合支持の回復を図り良好な清掃性を得ることで高い患者満足度を得たと考えられる.
結論:歯周病患者に対して可撤性ブリッジは有効な補綴装置であると考えられた.