日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
異常絞扼反射の患者に対して大連結子の位置に配慮して上顎部分床義歯を適用した症例
江口 香里
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2024 年 16 巻 1 号 p. 75-78

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抄録

症例の概要:59歳の男性.主訴は上顎部分床義歯の不備による違和感.絞扼反射が強く,上顎前歯部プロビジョナルブリッジの穿孔と上顎左側第二大臼歯欠損部のデンチャースペースの不足を認めた.絞扼反射誘発部位の検査,治療用義歯を用いた咬合挙上,違和感を生じない大連結子の位置と種類の検証を行った後,脱感作療法により印象採得時の絞扼反射の軽減を図りながら部分床義歯の製作を含む欠損補綴治療を行った.

考察:違和感に対する診査を十分に行った後,最終補綴装置の製作に移行したことで,審美的,機能的に良好な予後を得られたと考えられる.

結論:部分床義歯に対する違和感を改善し,安定した経過と患者の満足を得ることができた.

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