日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
Print ISSN : 1883-4426
ISSN-L : 1883-4426
専門医症例報告
すれ違い咬合に対して咬合平面を是正し全顎的な補綴治療を行った症例
藤本 けい子
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 17 巻 2 号 p. 110-113

詳細
抄録

症例の概要:患者は65歳の女性,上顎前歯部ブリッジの動揺を主訴に来院した.長期予後の期待できない歯を抜歯し,上顎即時義歯および下顎旧義歯,プロビジョナルレストレーションで咬合の安定を図った後,最終補綴装置を装着した.

考察:補綴前処置により適切な咬合平面を設定したことに加えて,剛性の高い金属床を用いることで,機能時に咬合圧を分散することができたと考えられる.

結論:臼歯部の咬合支持の喪失による咬合平面の乱れを認める症例に対し,予後不良歯を抜歯し,すれ違い咬合となったが咬合平面を是正し全顎的な歯科補綴治療を行うことで良好な経過が得られた.

著者関連情報
© 2025 公益社団法人日本補綴歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top