2026 年 18 巻 1 号 p. 33-36
症例の概要:患者は39歳の男性.上顎右側中切歯の咬合痛による咀嚼障害を主訴に来院した.当該部位は,予後不良のため抜歯を行い,その後に,ジルコニア補綴装置にて上顎右側中切歯にはインプラント,上顎左側中切歯および側切歯はクラウンによる補綴処置を行うこととした.
考察:歯科用CAD/CAMを用いてジルコニア補綴装置を製作することで,プロビジョナルレストレーションの情報を最終補綴装置へ高精度に反映させることが可能となり,術後の安定した予後の獲得につながったと考えられる.
結論:ジルコニア補綴装置は,優れた機械的強度と審美性を有しているためインプラント支持上部構造やクラウンで,長期的に安定した補綴処置が可能であった.