日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第134回学術大会/特別シンポジウム 「新たな時代に対応した無歯顎補綴臨床の展開」
全部床義歯治療における難症例とは~対峙する際に重要な思考と方策~
松田 謙一
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2026 年 18 巻 2 号 p. 119-123

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抄録

 近年,無歯顎患者数は減少する一方で,高齢化の進行や無歯顎期間の長期化に伴い,高度顎堤吸収などを呈する難症例の割合は増加している.さらに,全身的疾患や認知機能低下を併発する症例も多く,全部床義歯治療の難易度は年々高まっていると考えられる.本論文では,全部床義歯治療における難症例の特徴と,その背景にある要因を整理するとともに,なぜそのような症例の治療が困難となるのかについて考察する.続いて,高度顎堤吸収や顎位が不安定な症例に対し,機能性の高い義歯を製作するために重要となる考え方および,各臨床ステップにおける対応の要点について解説する.

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