2026 年 18 巻 2 号 p. 124-130
無歯顎補綴のインプラント治療には,インプラントオーバーデンチャーと固定性インプラント義歯があげられる.それらの組み合わせや,適用ルールについてはいまだ一定の基準はない.近年,高齢者に対するインプラント治療の結果は,決して悪くないことが明らかになってきており,彼らに対してこうした事実も念頭に置き治療戦略を立てる必要がある.
本論文では,高齢の無歯顎患者に対して従来型総義歯(CD)以外にインプラントを用いた補綴戦略,すなわちオーバーデンチャー(IOD)や固定性インプラント義歯(FIP)いわゆるAll-on Xを適用した症例を各種供覧し,その妥当性および限界を検討した.