2026 年 18 巻 3 号 p. 327-330
症例の概要:患者は73歳女性で,咀嚼困難を主訴に来院した.顎関節の変形に起因する開咬と下顎位の不安定性を認めたため,オーラルアプライアンス(以下OA)により均等な咬合接触を付与して下顎位の安定化を図り,最終補綴物に咬合面に金属歯を用いたOAを適用することで機能回復を達成した.
考察:本症例では,OAにより適切な下顎位を決定し,最終的に強度面において咬合面形態の安定を図りやすい金属歯を用いたOAを選択したことで,咬合接触の長期安定と機能回復が得られたと考える.
結論:変形性顎関節症に伴う開咬に起因する咀嚼障害に対して,金属歯を用いたOAによる機能回復により高い患者満足度が得られた.