2026 年 18 巻 3 号 p. 323-326
症例の概要:患者は64歳の女性.上顎ブリッジの揺れによる食事のしづらさを主訴に当科初診となった.支台装置の一部脱離および支台歯の二次齲蝕と動揺を認めたため,二次齲蝕,動揺および支台装置脱離による固定性ブリッジの不備に起因する咀嚼障害と診断した.保存困難な歯の抜歯後は,片側遊離端欠損部の早期機能回復を目的に部分床義歯を製作し,最終的にはインプラントによる治療を行った.
考察:インプラント治療により,咀嚼機能の定量的評価で良好な結果が得られ,口腔内異物感が改善することで食事の質の向上につながったと考えられた.
結論:片側遊離端欠損のインプラント治療により咀嚼機能と口腔関連QOLを改善することができた.