日本の歯科医学教育において,世界標準の臨床教育が求められおり,各大学ではさまざまな臨床技能教育の改善に取り組んでいる.
補綴臨床基礎実習は,共用試験の開始により,技工中心の実習から診察技能を含めた実習に変化しつつある.しかしながら,各大学が独自に試行錯誤的に改善を行っているため,他大学の実習状況を知る機会が少なく,共通の問題意識を持ちながら,解決策を見いだせずにいることも多い.
今回,29大学の部分床義歯学臨床基礎実習の担当教員を対象として,臨床基礎実習の現状と問題点について意見交換を行い,改善策を探るワークショップを企画し,実施したのでその概要を報告する.