抄録
症例の概要:71 歳女性.義歯で食べづらいことを主訴に来院した.約10 年前に装着した上顎義歯の不適合を認めた.患者はインプラント治療を希望したが,リップサポートから可撤性義歯が適すると考えられた.診断用義歯による確認後,患者は可撤性義歯を選択した.
考察:義歯床によるリップサポートが顔貌変化の回復程度に影響する場合がある.顎堤の形態変化による影響を把握することは,補綴法を選択する際に重要であると考えられる.
結論:最終補綴装置の形態を患者に体験してもらうことで,より高い満足度が得られ,良好な経過を得ることができた.