日本補綴歯科学会誌
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◆特集:臨床イノベーションのための若手研究者の挑戦 バイオマテリアル・エンジニアリングの新たな展開
ポリリン酸吸着人工骨の開発
土井 一矢
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2013 年 5 巻 4 号 p. 417-419

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抄録
 骨量の減少は補綴治療の予後に対し大きな懸念要因となり,自家骨に代わる骨増生のためのバイオマテリアルの開発が望まれている.そこで,既存のマテリアルをハイブリッドさせた予知性の高く幅広い普及が可能な新規人工骨の開発に取り組んできた.中鎖型ポリリン酸は,線維芽細胞成長因子を安定化させ骨芽細胞の石灰化を促進する作用を有しており,骨再生への展開が期待できる.この中鎖型ポリリン酸を連通多孔性ハイドロキシアパタイトに吸着させた新規人工骨は,骨欠損部での骨形成促進効果を示した.そこで,新規人工骨としてのポリリン酸吸着人工骨の開発について,これまでに得られた知見を総括して報告する.
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© 2013 社団法人日本補綴歯科学会
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