2014 年 6 巻 4 号 p. 381-386
歯科補綴治療を支える歯科技工はCAD/CAMテクノロジーの導入によって大きな変革期を迎え,歯科技工士教育の内容もこれまで以上に充実したものに変わろうとしている.歯科技工士の志願者が激減し,将来の補綴装置の製作が危機的な状況であるが,これからは高品質,高精度の補綴装置を国民に安定的に供給するためにはデジタル機器による技術と歯科技工士の高度な技能が協調し,歯科医療を支えていかなければならない.歯科技工士国家試験も念願の全国統一化がなされ,日本の歯科技工士教育はグローバルに国際的にもリーダー的役割を担うものである.