日本補綴歯科学会誌
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◆企画論文:補綴臨床におけるCAD/CAM ワークフローの現状と未来
補綴臨床におけるCAD/CAM ワークフローの現状と未来
CAD/CAM によって全部床義歯製作のワークフローはどう変わるのか
水口 俊介金澤 学
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2015 年 7 巻 4 号 p. 326-331

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抄録
 全部床義歯製作のCAD/CAM化によって,製作工程における情報伝達は数値データとなり,義歯形態の数値解析の可能性や製作過程での情報伝達エラーの減少,工程自体の簡素化,使用材料の進歩等が期待できる.また教育や臨床指導に適用すれば義歯の品質のボトムアップにもつながる.しかしながらCAD/CAM化が極めて困難な部分,すなわちデンチャースペースの印象採得,顔面形態や軟組織の機能を考慮した義歯形態のシミュレーション,人工歯と義歯床との接着には問題が残る.今後の技術開発を期待したい.
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© 2015 社団法人日本補綴歯科学会
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