日本補綴歯科学会誌
Online ISSN : 1883-6860
Print ISSN : 1883-4426
ISSN-L : 1883-4426
専門医症例報告
重度歯周病患者に上顎クロスアーチブリッジにて咬合再構成を行った症例
村原 貞昭
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 8 巻 2 号 p. 210-213

詳細
抄録

症例の概要:患者は55歳女性.上顎前歯部の出血,排膿を主訴に来院した.歯冠補綴装置の不備と広汎性重度歯周炎を認めた.歯周治療と合わせて,プロビジョナルレストレーションによる咬合の改善を実施し,上顎クロスアーチブリッジと下顎臼歯部ブリッジにて最終補綴を行い,良好な経過を得た.
考察:プロビジョナルレストレーションの形態を精密に最終補綴に反映し,その後のメインテナンスを適切に実施することで,良好な予後が得られたと考えられる.
結論:重度歯周病患者に,適切な歯周治療と咬合改善を行うことで,最終補綴装置装着後5年以上にわたり良好な結果が得られた.

著者関連情報
© 2016 公益社団法人日本補綴歯科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top