2016 年 8 巻 3 号 p. 237-242
国民に良質な歯科医療を提供していくためには,安全かつ精度の高い補綴装置の製作に努めなければならない.しかし,補綴装置の安全性や質の確保に関する基準などは設定されていないのが現状で,品質管理における運用面の検討が必要である.補綴装置の製作においては,歯科技工指示書だけでなく歯科技工録(補綴物管理票)の義務化が進められ,トレーサビリティを明確にすることによって,安全性,効率的な生産性が確保される.さらに歯科技工のデジタル化が急速に進展するなかで,補綴装置の製作がデータの送受信によって行われることからトレーサビリティについては早急に検討されなければならない.