日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
顎堤吸収の著しい無歯顎患者に対し治療用義歯を用いて全部床義歯を製作した症例
鈴木 英史
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2017 年 9 巻 1 号 p. 66-69

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抄録

症例の概要:患者は59歳の男性.上下顎無歯顎.義歯の維持力不足と長時間使用時の義歯床下粘膜の疼痛を主訴に来院し,下顎は著しい顎堤吸収を認められた.不動粘膜部は非常に狭い面積しかなかったため,フラットテーブルを付与した治療用義歯によりテッィシュコンディショニングを行ったのち,上下顎最終義歯を製作した.

考察:治療用義歯を用いて動的印象を行い,咀嚼,嚥下,会話などの機能が治療用義歯で十分に発現できることを確認したことで良好な結果が得られたと考えられる.

結論:高度に吸収した下顎顎堤に対してフラットテーブルを付与した治療用義歯を用いてリハビリテーションを行ったのち,上下顎全部床義歯を製作することで良好な経過が得られた.

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© 2017 公益社団法人日本補綴歯科学会
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