2017 年 9 巻 1 号 p. 74-77
症例の概要:患者は78歳の男性.咀嚼困難を主訴に来院.下顎は1歯残根で無歯顎,上顎は前歯2歯欠損,3歯動揺,1歯残根であった.カンペル平面を利用し,上顎は全部または部分被覆冠と部分床義歯,下顎は全部床義歯による補綴治療を行った.3年以上経過したが,その間大きな問題もなく咬合調整やクラスプ調整を主に,メインテナンスを行っている.
考察:上顎残存歯の挺出による咬合平面不正を修正するために仮想咬合平面を用いて治療を行ったが,支台歯形成量が多かった.不快症状が出ないよう,今後も経過観察をしていく必要がある.
結論:残存歯挺出による咬合平面不正を修正することで,咀嚼機能の改善が得られた.