日本補綴歯科学会誌
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◆企画:第125 回学術大会/臨床リレーセッション1 「有床義歯臨床の疑問に答える」
大連結子と小連結子の設計に連結効果以上の機能を期待する
若林 則幸上野 剛史笛木 賢治
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2017 年 9 巻 3 号 p. 205-210

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抄録

 パーシャルデンチャーの構成要素の中でも,大連結子と小連結子に代表される連結装置について,多角的な機能を付加する設計方法を提示する.支持,把持,維持の機能を見据えた連結装置の設計方法,とくに義歯の動きを抑えるための把持効果に期待した形態,歯周病患者において残存歯を保護するための二次固定,歯周組織の衛生管理を考慮した設計について述べる.これらの内容を基に,連結装置の本来の目的である支台装置と義歯床の間の連結効果だけではなく,パーシャルデンチャーによる咬合機能の回復ならびに口腔組織の長期的な保全の向上に寄与する連結装置の設計を提案する.

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© 2017 公益社団法人日本補綴歯科学会
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