2017 年 9 巻 3 号 p. 230-235
近年,デジタルテクノロジーの発展はめざましく,可撤性補綴分野にも広く導入されつつある.当講座ではデジタルテクノロジーを用いたCAD/CAMデンチャーとしてDENTCAシステムを採用している.CAD/CAMデンチャーは情報の保存や伝達が容易,製作期間の短縮,エラーが少ないなど多くの利点を有する.また,従来の全部床義歯製作方法においてもデンチャースペースを採得し,生理的な形態を付与することを重視しており,特に発音を利用するピエゾグラフィーを積極的に臨床応用している.今回は,DENTCAシステムの臨床術式とDENTCAシステムに用いられているCADを利用した解剖学的構造の抽出およびデンチャースペース情報を義歯形態に反映させた臨床例を報告する.