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リノール酸メチルとシリコンオイルから成るモデル油にカレーリーフを添加し、OSIに及ぼす影響を考察した。カレーリーフのモデル油に対する添加量を0.1%·1%·10%の3条件として加熱通気下でOSIを測定した。さらに粉砕しないカレーリーフ添加油と粉砕したカレーリーフ添加油のOil Stability Index(OSI)を比較した。その結果、添加しなかったコントロールのOSIに比べてカレーリーフの添加量が多くなるにつれてOSIが大きくなった。また、粉砕したカレーリーフを添加したモデル油のOSIは粉砕しなかったものに比べて大きく、酸化安定度を高めることがわかった。さらに、加熱酸化後のモデル油を多波長高速液体クロマトグラフィーによって分析し、比較検討を行った。