日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成14年度日本調理科学会大会
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食品の活性酸素消去活性とDNA修復について
西堀 すき江並木 和子
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p. 141

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抄録
活性酸素は老化や、がん等種々の疾病の発症に関与すると言われている. 今回は、食品という複合系の活性酸素消去活性, 特にスーパーオキサイドアニオンラジカル消去活性と, 野菜摂取によるDNA修復について検討した. 活性酸素消去活性の測定はルミネッセンスリーダーを用いて測定した. その結果、約140種類の中野菜では赤ピーマン(大型ピーマン·パプリカ)や黄ピーマンが最も活性が強く, 果物ではオレンジやグレープフルーツが、きのこでは花びらたけが強い活性を示した. また, DNA酸化損傷バイオマーカー8-OhdGを用い, 野菜·果物を1週間摂取してDNA酸化損傷の変化を検討した結果、摂食後の尿中8-OhdG量が少なくなり, 野菜摂取はDNA修復に効果があると考えられた.
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© 2002日本調理科学会
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