日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成14年度日本調理科学会大会
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タデ科植物の中国伝統発酵食品への利用
長野 宏子堀 光代
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p. 33

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抄録
中国浙江省において伝統的にタデ科植物を利用した饅頭や酒等のスターター作りが行なわれている。この伝統的な製法および微生物の働きについて明らかにすることを目的に実験を行った。2001年中国·浙江省においてサンプルを採取し、微生物の普遍性をライト染色および選択培地を用いて菌の分離を行なった。また、分離した菌について10%NaCl生育試験、ゼラチン液化試験、コラーゲンに対する遊離アミノ酸量の測定を行なった。スターターの中には酵母·桿菌等、形態の異なる微生物の存在が明らかとなった。スターターから分離した微生物はゼラチン液化活性が見られたが、タデ科植物については活性が見られなかった。ゼラチン活性のある菌にはコラーゲンに対する高い分解力が見られた。
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© 2002日本調理科学会
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