日本調理科学会大会研究発表要旨集
創立40周年日本調理科学会平成19年度大会
セッションID: P-77
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ポスターセッション
スチームコンベクションオーブンを用いたテンペ作りの検討
(1)テンペ作りとその栄養成分
*合田 麗奈新宅 賀洋太田 美穂
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抄録

【目的】
 テンペの成分値が五訂日本標準成分表から記載されるようになり、学校給食や保育所の献立に採用されるケースがでてきた。学校給食や福祉施設など、大量調理を行う施設では蒸す作業をスチームコンベクションオーブン(以下SCオーブンと略)で行うのが一般的で、温度や時間などの条件を一定にしやすい。今回、SCオーブンを用いた数種のテンペ作りの条件を検討し、従来の方法*)で調整し比較した。
【方法】
 テンペ菌は、 R.oligosporus(以下R.oligoと略)、R.oryzae(以下R.oryzと略),市販のテンペ菌(以下AKと略)、インドネシア産ラギ(Ragi)の計4種類を使用した。SCオーブン(株式会社フジマック コンビオーブン FSCC6)を用い、100℃のスチーミングモードで30から50分まで10分刻みに3段階で大豆を蒸した。その他の方法は既報*)の通りである。
【結果】
 今回、試食の結果から蒸し時間40分を標準条件とし各種テンペを作成した。テンペ菌は上記4種の菌を、菌一種並びにブレンドタイプ(R.oligo/R.oryz:1/1・1/2・2/1)の3種、計7種のテンペを作成した。VB2、B6の含量はR.oligo/R.oryz=1/2タイプで最も多く、葉酸はブレンドタイプでは差は見られなかった。発酵24時間で比較すると、Ragiテンペとブレンドタイプ(R.oligo/R.oryz=1/2)が成分上近い値を示した。イソフラボン、GABAなど機能性成分について検討中である。
*)日本調理科学会平成18年度大会
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© 2007日本調理科学会
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