日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成23年度日本調理科学会大会
セッションID: C2a-9
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ポスター発表
石川県における行事食の調理文化(4) -正月の料理-
*川村 昭子新澤 祥恵中村 喜代美
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抄録
【目的】日本調理科学会特別研究として実施した、「調理文化の地域性と調理科学-行事食-」より、石川県における正月の食について検討した。
【方法】 1)調査時期:前報に同じ 2)調査対象:前報に同じ 3)調査内容:屠蘇、雑煮、お節料理の内容と喫食状況。
【結果】 1)屠蘇の実施状況では学生12.2%、一般47.5%と学生の実施率は低かった。一般では、野々市町、金沢市、内灘町の実施率が7割を超えているのに対し、中能登町と穴水町・珠洲市を除く能登地区の市町村では2~3割で低かった。また、毎年するものは、その半数の学生5.6%、一般24.1%であった。一般で、行わなくなったものが5.6%に対し、途中から行うようになったものは0.4%であった。 2)雑煮の食経験は9割以上と高い。ただ、学生では、毎年食べないものが7%いた。種類ではすまし雑煮が多いが、特に加賀地区から金沢市周辺の地域は殆どがすまし雑煮である。これに対し、能登地区では珠洲市を除き、小豆雑煮の出現率が高かった。一方、白みそ雑煮は中能登地区の宝達志水町で最も多く23.5%の出現率を示し、次いで金沢の10%であった。餅のかたちでは、丸餅の出現率が角餅より高かった。金沢や津幡、野々市など金沢市周辺の地域では、角餅が多いのに対し、加賀地区や能登地区では丸餅が多くなっていた。 3)お節料理で喫食経験の高いのは、学生ではかまぼこ95.5%、黒豆88.2%で、一般では、煮しめ91.3%、黒豆90.3%であった。田作り、煮しめ、なますでは学生に比べ、一般の喫食経験が高いが、学生の高いものはかまぼこのみで、それも大きな差はなかった。また、田作りは奥能登の地域で少なく、きんとんも能登地区の一部で低い傾向がみられた。
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