日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成23年度日本調理科学会大会
セッションID: C1a-7
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ポスター発表
群馬県の行事食 儀礼食について
日本調理科学会の特別研究
*高橋 雅子永井 由美子阿佐美 有紀堀口 恵子小嶋 麗子神戸 美恵子綾部 園子
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抄録

群馬県の行事食・儀礼食について 現代社会において家庭での食も外部化や商品化された生活の中で、行事食・儀礼食の位置づけも変わってきている。我々は群馬での行事食・儀礼食がどのようになっているのかを調べるための調査を行った。この調査は、日本調理科学会特別研究の一環として行ったものを中心にまとめたものである。 目的 家庭での食事形態が大きく変化し「家族団欒」の食から「個食」へと変化する中で「行事食や儀礼食」は、どのように認識され実施されているのかを調べ、群馬県での地域性を明らかにすることを目的とした。 方法 群馬県の高崎市と前橋市の大学・短大に在学する学生189名と、その家族を含む一般67名を対象とし県内在住者256名について集計した。 結果 年中行事食の認知度は、重陽の節句は13%、盂蘭盆は71%、他は90%以上の認知であった。上巳や節分は、子どもの成長と共に行うことが少なくなったという人が多かった。節分に海苔巻きを購入する傾向がみられた。お正月料理は、ほぼ100%経験があり雑煮の経験は98%、80%がすまし汁で、78%が家庭で食べていた。 通過儀礼食の認知度は、誕生日、七五三、成人式、結納、葬儀が高くほぼ100%であった。地域性としては、群馬は粉食文化が特徴であり「うどん」が葬儀に振舞われていた。現在の食生活を反映して初誕生や七五三、成人式のケーキ、誕生日にオムライスなどが食されていた。

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