日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成25年度(一社)日本調理科学会大会
セッションID: 1P-9
会議情報

ポスター発表(1日目)
一人暮らし学生の自炊状況におよぼすキッチン設備の影響
*久木野 睦子柿山 章江
著者情報
キーワード: キッチン設備, 自炊, 調理
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
【目的】一人暮らしの学生が居住する単身者用住居のキッチンは家族世帯用住居のキッチンより狭く、調理経験が少ない学生にとって狭いキッチンで調理をすることは容易ではないと思われる。そこで、一人暮らし学生のキッチン設備の状況と自炊の実態についてアンケート調査を行い、その関連性について検討した。
【方法】本学食生活健康学科の学生のうち一人暮らしをしている全ての学生にアンケート調査を行い、キッチンのコンロや流しなどの状況、それらに対する不満の内容を質問した。また、普段行う調理法や頻度、一食に作る料理の品数など自炊の状況を質問した。
【結果】住居選びに際してキッチンに要望したことで最も多かったのは調理スペースの広さであった。しかし実際に入居している部屋のキッチンにおいて70%以上の学生が調理スペースの広さを不満に思っており、キッチン設備に対する要望は入居における優先順位が高くないことが分かった。現在のキッチンにあるコンロの数は1口より2口の学生の方が多かった。2口コンロの学生は調理スペースの広さ以外の不満が少なかったのに対し、1口コンロの学生はコンロの数(78%)や流し(78%)・収納(48%)の広さに対する不満も感じていた。夕食をほぼ毎日作る学生は2口コンロの学生の方が多かった。食事を作るときの品数は、いずれの学生も一品だけの場合より二品作る場合が多かったが、2口コンロの学生の方が二品作る割合が高かった。料理の種類に関しては、いずれの学生も煮物より炒め物や焼き物を作る頻度が高く、コンロの数の違いによる影響は見られなかった。  
著者関連情報
© 2013 日本調理科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top