日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成26年度(一社)日本調理科学会大会
セッションID: 1P-62
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ポスター発表
盛り付けおよび栄養バランスを考慮した弁当についての研究
*笠原 優子我如古 菜月後藤 健一郎新田 陽子山下 広美
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抄録

【目的】市販されている弁当の嗜好性や満足感を向上させる要因には、外観の良さや栄養バランスに優れていることなどがあると考える。そこで、企業と連携して既存の弁当の具材を用いて、弁当の見た目や栄養バランスを考慮した弁当(栄養バランス弁当)を開発した。本研究では、栄養バランス弁当の販売開始時からの販売数量等を調べ、既存の弁当と比較することによって、外観および栄養バランスを考慮することが消費行動にどのような影響を及ぼすか、またその消費割合に及ぼす地域差などの要因について解析した。
【方法】弁当は、摂取エネルギーが450、550、650kcal程度となるような3種類で、栄養バランスはPFC比率を考慮した。外観については、弁当のトレー、食材を入れるカップ、盛り付け方などを考慮した。2013年8月24日から2014年1月12日までの販売実績についてのデータをもとに、月別販売数量、県別販売数量、県別販売割合などを得た。
【結果】連携先企業で販売する弁当のうち、摂取エネルギーを約650kcalに設定した栄養バランス弁当が最も販売数量が多かった。3種類の栄養バランス弁当とも常に上位の販売数量であったことから、外観および栄養バランスを考慮することが消費行動を促進すると考えられた。中国・四国地域における販売店のうち販売数量が最も多かった地域は総社(岡山県)であった。また10月に最も多かった。また平日に比較して週末に多い傾向があった。

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© 2014 日本調理科学会
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