日本調理科学会大会研究発表要旨集
平成28年度大会(一社)日本調理科学会
セッションID: 2P-35
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スロバキアの公立学校の学校給食と牛乳・乳製品の利用
*中澤 弥子
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抄録

                         スロバキアの公立学校の学校給食と牛乳・乳製品の利用
                          ○中澤弥子1
                          (1長野県短大)
 【目的】本研究では、学校給食の参考資料を得るために、チェコスロバキア時代から学校給食を始めて2015年度に70周年目を迎えたスロバキアの学校給食について、特に牛乳・乳製品の利用に着目して現地調査を行った。
 【方法】2015年10月初旬にスロバキアの首都ブラチスラバ市ルジノー区内の公立学校で調査を行った。調査方法は、支障がない範囲で学校給食の調理現場や食堂での食事の様子、一部授業の様子を参与観察、児童生徒にアンケート調査、調理員や教員、保護者に聞き取り調査を行った。また、スロバキア政府の学校教育および学校給食担当者やルジノー区内の学校給食専門官にも聞き取り調査を行った。言語は通訳を通してスロバキア語で調査を行った。
 【結果】スロバキアは欧州連合(略称:EU)の加盟国であるので、EUの学校給食における牛乳・乳製品に関するプロジェクト「スクールミルクプログラム」を利用していた。牛乳・乳製品を児童生徒に与えるとき、EUによる基準を満たす牛乳・乳製品については、申請により助成金を得ていた。よって、ルジノー区内の小中学校では、1校を除き、学校内に牛乳・乳製品専用の自動販売機が設置され、学校給食以外で児童生徒に牛乳・乳製品が安価に提供されていた。アンケートの結果、388人から回答が得られ、学校給食を「好き」との回答は129人から得られ、牛乳が好きとの回答は309人から得られた。 

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