日本調理科学会大会研究発表要旨集
2022年度大会(一社)日本調理科学会
セッションID: P-103
会議情報

ポスター発表
製菓衛生師を目指す学生による産学連携
ーアーモンドの機能性を生かした焼き菓子の開発ー
*櫻井 瞳
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

【目的】愛知県の製菓企業である井桁堂(株)から依頼を受け、産学連携事業の一環としてアーモンドを使用した焼き菓子の開発を行った。製菓衛生師を目指す本学学生4名が参加し、最終的に商品として販売することを目標にレシピ開発に取り組んだ。これまでの授業とは異なる学習の場を設けることで、学生が新たな知識・技術を身につけ、実践力を養うことを目的として行った。

【方法】開発にあたり井桁堂(株)社長との打ち合わせを行い、アーモンドの機能性、商品化に向けての注意事項などを伺った。その後、アーモンドと相性の良い菓子や食材などについて調査を行い、学生4名がそれぞれ一品ずつレシピを考案した。学生同士の意見交換や教員からのアドバイスを行いながら試作を重ねレシピを改良した。途中、中間報告という形で井桁堂(株)社長を含めた試食会を行い、実際に商品化する際の問題点などのアドバイスを頂き、さらにレシピを改良した。最終報告会として、二度目の試食会を行いレシピが完成し、井桁堂(株)のイベントにて開発した焼き菓子の製作と販売を行った。

【結果・考察】最終的に「ラング・ド・シャ」、「アーモンドのエンガディナー」、「どらポンアーモンド」、「オートミールとアーモンドのスノーボールクッキー」の四つを開発した。アーモンドの食感や風味を重視したもの、低糖質である特徴を生かしたもの、流行りの健康食品と組み合わせたものなど、どの学生も事前に調査したアーモンドの機能性を考慮したオリジナリティのある焼き菓子を考案することができた。今回の産学連携事業で商品開発から販売までを経験したことで、学生の知識・技術の向上や創造力・実践力を養うことにつながったのではないかと考える。

著者関連情報
© 2022 日本調理科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top