2024 年 3 巻 1 号 p. 261-265
近年、ビッグデータ解析やデータマイニングなど、さまざまなデータの収集・分析・視覚化のための多様なテクノロジーが提案されている。そのような中で本稿では、混合研究法における統合はどうあるべきか、また統合の枠組みをどのように発展させていくべきなのか、という点について論じる。具体的には、The SAGE Handbook of Mixed Methods Design(2023)のSection 4: Designing Innovative Integrations with Technologyを参考に、そこに所収された研究事例と、Section 4の編集責任者Tim Guettermanが示した統合に関する根源的な4つの問いを手がかりとして、混合研究法における統合概念の現状と展望について考察する。