東邦大学医療センター佐倉病院内科学脳神経内科
2019 年 56 巻 3 号 p. 170-174
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多系統萎縮症(MSA)の18%は下部尿路機能障害のみで発症しており,男性では前立腺肥大症として手術が施行されている場合がある.これらの患者では,仙髄中間外側核・Onuf核病変が先行した可能性があり,ケアの立場から注意すべきと考えられる.MSAでは定期的な残尿測定が必須であり,残尿の対処として本人・家族による清潔間欠導尿(CIC)が第一に勧められる.MSA患者の下部尿路機能障害に対して,積極的な治療介入が望まれる.
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