自律神経
Online ISSN : 2434-7035
Print ISSN : 0288-9250
シンポジウム3
肝腫瘍,肺腫瘍と自律神経系,neuropeptideの関与
―MALTリンパ腫から見たその特徴―
中村 正彦児玉 洋介村山 琮明松井 英則織田 正也
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2019 年 56 巻 4 号 p. 226-232

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抄録

消化性潰瘍をはじめとした消化管疾患に比較し,肝疾患および肺疾患における自律神経の関与については不明な点が多い.われわれは, non-Helicobacter pylori Helicobacterをマウスに長期間感染させることにより,最初に胃MALTリンパ腫,その後,肝臓,肺にMALTリンパ腫が形成されることを見出した.そこで,肝臓,肺の自律神経調節,腫瘍と自律神経の関連,さらに胃MALTリンパ腫において重要な働きをしていると考えられるsubstance Pの肝臓,肺MALTリンパ腫における意義ついて述べたい.

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© 2019 日本自律神経学会
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