自律神経
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シンポジウム
食後ホルモンインスリン・GLP-1の求心性迷走神経を介した摂食・糖代謝調節
岩﨑 有作矢田 俊彦
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2021 年 58 巻 1 号 p. 105-114

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抄録

食後に分泌促進される膵ホルモンのインスリンと腸ホルモンのGLP-1(glucagon-like peptide-1)は,食後高血糖の改善や満腹感の創出など食後生理作用を作り出す重要な内分泌ホルモンである.これらホルモンは,血行を介した「液性経路」で様々な臓器に作用することは自明である.筆者らは,これらホルモンが分泌される臓器周辺において,局所ホルモンとして近傍を支配する求心性迷走神経に作用し,「神経経路」にて中枢神経系に影響を与え,中枢・全身機能を制御することを見出した.本稿では,インスリンとGLP-1の求心性迷走神経への協働作用と,希少糖アルロースの内因性GLP-1分泌促進作用による求心性迷走神経を介した摂食・糖代謝調節を解説する.

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© 2021 日本自律神経学会
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