自律神経
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シンポジウム
最新のNeurofluidの吸収機序―脈管外通液路と髄膜リンパ管の連関吸収メカニズムを中心にして―
三浦 真弘内野 哲哉山田 茂樹
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2022 年 59 巻 1 号 p. 110-124

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抄録

最近,産生機序が混在する髄液・間質液はまとめてneurofluidと呼ばれている.Neurofluidの循環動態を理解することは臨床上重要である.中枢神経ではリンパ管が欠如する.脳領域では微小血管,glymphaticシステムとintramural peri–arterial drainage pathwayを介して髄膜リンパ管からneurofluidや代謝物が排出され.一方,脊髄領域では,epidural lymphatic vesselsを介する吸収システムが髄液圧調節に働いており,リンパ管吸収には篩状斑が不可欠である.通常,各神経根において髄液が自然浸潤することから,同部は広義のくも膜下腔であると共に髄液の生理的貯留槽と考えられる.中枢神経系の水収支バランスは,prelymphatic channelの構造特徴と連関するepidural lymphatic networksの生後発達・加齢退縮に影響される.

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© 2022 日本自律神経学会
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