2025 年 62 巻 1 号 p. 32-38
瞳孔対光反射により身体・精神症状の良否の評価を行った.対象は,年齢21-62歳(平均42歳)の健常者35名である.日本版一般精神健康調査28項目(General Health Questionnaire 28: GHQ 28)により健康状態を評価した.新しい瞳孔計測器KIKU-NAC(nac Image Technology)により,両眼に黒画面(輝度0.8 cd/m2),白画面(輝度100 cd/m2)の3秒間の交互刺激(5 回)により瞳孔対光反射を記録した.GHQ28が6点以上の対象者は,最大瞳孔径の平方根平均二乗誤差(Root Mean Squared Error;RMSE)が有意に大きかった(p=0.004).またGHQ28が高くなるにつれてRMSEも増加するという正の相関が認められた(r=0.379,p=0.025).白黒交互刺激による対光反射により,身体・精神症状の良否を評価できる.