自律神経
Online ISSN : 2434-7035
Print ISSN : 0288-9250
原著
起立直後性低血圧の起立試験における末梢血管抵抗の回復時間
数間 紀夫
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2025 年 62 巻 1 号 p. 26-31

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抄録

起立性調節障害のサブタイプである起立直後性低血圧(INOH)は起立試験で起立によって低下した血圧の回復が25秒以上,または20秒以上かつ60%以上の平均血圧低下をするものとされる.病態把握のため起立時の末梢血管抵抗(TPR)の回復時間を検討した.INOH と診断した121例(7 歳-17歳)を対象とした.連続血圧計(フィナプレス)で血圧,心拍数およびTPR を測定した.起立によって低下し,その後に起立前の値に戻るまでの時間を回復時間として測定した.TPRの回復時間が平均動脈圧(MAP)の回復時間よりも長いものが34例(28%),TPRの回復時間がMAP の回復時間よりも短いものが60例(50%),同じ時間のものが27例(22%)であった.TPR の回復時間がMAPの回復時間より長いというのは末梢血流が増加し,短いものは末梢の血流が減少している症例である.INOHには血流,血管抵抗において異なった病態を示していることが示唆された.

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© 2025 日本自律神経学会
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