2025 年 62 巻 1 号 p. 39-42
症例1,30歳代,女性.主訴は便秘で,23年前から便通異常を感じており,CSSは10点で重症度は軽症であった.JPAQ-QOLは平均1.2点であり,便秘に関するQOLが良好な状態ではなかった.症例2,20歳代,女性.主訴は便秘で,13年前から便通異常が生じており,CSSは9点で重症度は軽症であった.JPAQ-QOLは平均1.3点であり,便秘に関するQOLが良好な状態ではなかった.この2症例に対し,Fascial Manipulationを実施したところ,症例1ではCSSは6点,JPAQ-QOLは平均0.4点となり,症例2ではCSSは4点,JPACQOLは平均0.8点へと改善し,さらに両症例ともに便性状も正常となり,便秘に関するQOLが良好な状態となった.これにより,器質的な原因がない慢性便秘に対し,Fasciaに対する徒手療法の有効性が示唆された.