パーキンソン病(Parkinson’s disease: PD)では高頻度に膀胱直腸障害を認める.下部尿路機能障害については過活動膀胱を主体とした蓄尿障害が主体であり,抗コリン薬やβ3アドレナリン受容体作動薬での薬物治療が中心である.病態生理学的にはドパミンD1受容体を介した直接路や排尿中枢の一つである前頭葉内側面の障害が一因と考えられている.便秘も多くのPD患者で認められるが,近年上市された新たな便秘薬のPDにおけるエビデンスが蓄積されつつある.本教育講演では,PDにおける膀胱直腸障害の症状,診断,治療,病態生理について概説する.