2025 年 62 巻 2 号 p. 56-61
睡眠時無呼吸と睡眠関連低換気は2つの主要な睡眠呼吸障害(SDB)である。睡眠時無呼吸には無呼吸中にも呼吸努力がある閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と呼吸努力のない中枢性睡眠時無呼吸がある。SDBの90%以上はOSAである。睡眠1時間あたり15回以上のOSAまたは閉塞性睡眠時低呼吸を呈する場合、中等症以上のOSAとするが、成人男性の20%以上、閉経後女性の10%程度は中等症以上のOSAと考えられている。OSAの3大要因は肥満、加齢、男性であるが、東アジア人は小顎、下顎後退などの顔面形態の影響を受けやすく、肥満度は欧米人に比して低いものの、OSAの頻度は、ほぼ、同程度である。睡眠時無呼吸に伴う間欠的な低酸素血症は組織に取って虚血再灌流と同様に酸化ストレスとなり全身炎症を誘導したり、短期覚醒は交感神経機能活動亢進を起こすので、様々な生活習慣病との相互関連が注目されている。