1957 年 10 巻 6 号 p. 239-242
大谷および永野 (1952年) によつて有芽胞土壌菌Bacillus brevisから分離された抗菌性Polypeptideは, 始めGAUSE & BRAZHNIKOVA (1944年) の報告したGramicidin Sに一致するものと考えられたが, その後の化学的構造に関する研究によつて, 別種のものであることが明らかにされ, 大谷等 (1954年) によつてGramicidin Jと命名された。私共は, 本物質の各種細菌に対する抗菌性を検し, 次の所見を得た。