1960 年 13 巻 3 号 p. 115-116
Demethylchlortetracycline (DMCT) は, MCCORMICK等1)によつてStreptomyces aureofaciens の1変異株から分離された新抗生物質である。
この物質が, 従来のテトラサイクリン系抗生物質よりも, 内服後の血清中濃度維持の長いことは, KUNIN &FINLAND2), HIRSCH & FINLAND3) およびSWEENEY等4) によつて報告されている。
私共は, 米国レダリー会社から, 本物質の提供を受けたので, 投与後の血清中濃度推移について, 他のテトラサイクリン製剤と比較検討することができた。