1962 年 15 巻 3 号 p. 111-112
6-Aminopenicillanic acidから合成される最近の各種合成Penicillinの相つぐ発見は, 化学療法の新らしい分野を開拓しつつあるものとして注目に値する。その1つとして, 昨年英国Beecham社から発表されたAminobenzyl penicillin (B. R. L. 1341, Penbritin “Beecham”, Viccillin “Meiji”) は, グラム陽性, 陰性菌両群に広範囲適応を示す抗生物質として, 今後の臨床研究に大きな期待がもたれている。少数例ではあるが, われわれの使用経験を報告する。