The Journal of Antibiotics, Series B
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新合成ペニシリンMethylphenylisoxazolyl penicillin (Staphcillin V) の皮膚科領域における評価
嶋崎 匡大河原 章三浦 祐晶小野塚 乞
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1962 年 15 巻 5 号 p. 303-308

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抄録

ペニシリンの登場に始まる各種抗生物質の広汎な使用は, 他の領域と同様に, 皮膚科領域においても化膿性疾患の治療を容易にした。しかしその反面, これら抗生物質に対する耐性菌の出現が臨床的に重大な問題となつているのは, 周知のとおりである。(Methylphenyl-isoxazolyl penicillin (Staphcillin V, 以下MPI-PC) と略記) は, Phenoxyethyl penicillinおよびDimethoxyphenyl penicillinにつづいて合成された経口的ペニシリンで, 耐性ブドウ球菌に対しても有効なものとして注目されている。
我々は, 本剤について基礎的ならびに臨床的に検討を加えたので, その成績を報告する。

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