The Journal of Antibiotics, Series B
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静注用オキシテトラサイクリン (テラマイシン) の臨床成績について
金子 弘奥山 宣夫
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1963 年 16 巻 5 号 p. 309-311

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抄録

テトラサイクリン系抗生物質は, その抗菌スペクトラムが広く, いまなお感染症に対する化学療法剤の主流をなしている。Oxytetracyclineの新らしい静注用製剤である静注用テラマイシンは, Oxytetracyclineのmagnesium hydroxythylammonium塩をN-Hydroxy-ethyllactamideの水溶液に溶解したもので, 1アンプル3ml中にOxytetracycline 250mgを含有している。このものは静注後, 高い血中濃度を長時間持続する特徴をもつており, そのうえ, 従来の静注用オキシテトラサイクリンでみられた副作用がいちぢるしく減少したといわれている。われわれは台糖ファイザー会社からこの製剤 (静注用テラマイシン) の提供をうけたので, その臨床成績を検討した。

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© 公益財団法人日本感染症医薬品協会
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