抄録
1958年HERMAN1)は, Polypeptide系抗生物質であるPolymyxin BとSulfa剤が, Proteus菌に対してin vitroで相乗作用を呈することを報告し, ついで同じくPolypeptide系抗生剤のColistin2)にも同様な作用のあることを見出した。その後, ColistinとSulfa剤のProteus菌に対する併用効果はTURNER3), 石田, 小野沢ら4)によつて確認され, この現象は細菌学的にも臨床的にも注目されるようになつた。
今回, 私どもはPolymyxin Bと他のグラム陰性桿菌に有効な薬剤のグラム陰性菌に対する併用効果を再検討する。
とともに, 上述の現象を追試したので報告する。