1966 年 19 巻 2 号 p. 101-104
Acetyl-Spiramycin (以下Ac-SPMと略) は, 従来のSpiramycin (以下SPMと略) にくらべ少量で有効であり, 安定性もよいとの報告がある。著者は, 動物 (ラット) を用いてAc-SPM経口投与時の血中ならびに臓器内濃度について実験した。また, Ac-SPMを実際に人体に投与したばあいの血中濃度, 尿中排泄量, その他の体液内濃度について自験例および5研究機関からデータについて検討した。なお, 本Ac-SPMのデータは, 著者等が1962年に発表したSPMに関する同様の実験成績と比較検討を加えた。